受信料は払わなくてもOK?NHKカットフィルターの激震!

 V(-¥-)V ごとう さとき


画期的?NHKの放送が受信できない「NHKカットフィルター」が登場!

2014年の話ですが、

 

NHKTV電波をカットするフィルター”

 

というモノが発売されました。

NHKカットフィルター

 

関東地域限定(スカイツリーから発進されるTV電波に対応)なのですが、このフィルターをアンテナとTVの間に接続すると、民法放送は普通に受信できますが、NHK総合と教育テレビ(いわゆる「Eテレ」)は受信できなくなります。

 

このNHKカットフィルターはある意味画期的なデバイスで、2000年前後から日本中で顕著になった“NHK受信料問題”に大きな影響を与えるモノだといえるでしょう。

 

 

こうした商品が登場するまでに至った経緯や、そもそもNHKの受信料を支払う必要があるのかどうかといった問題を紹介します。

 

TVを買ったらNHKの受信料を支払わなければならないか?

新築で家を建てたり、アパートやマンションで引越しをしたりすると、呼ばなくても現れるのがNHKの集金人です。

 

「お宅にTVはございますね?」

 

NHKはこう尋ね、TVを持っていると答えると、

 

「それではNHKとの受信契約を結んでください」

 

と迫ります。


domokun keyring
domokun keyring / Nifky

 

実はTVを持っていると、NHKとの受信契約を結ばなくてはいけないというのは、「放送法」という法律に定められた義務なのです。

 

ただ正確に言えば、放送法のNHK受信契約に関する法律は、

 

<放送法 641項>

 

協会(NHK:日本放送協会)の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。

 

ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。)、若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。

 

となっています。この法律によれば、NHKのテレビ放送(総合・Eテレ)を受信可能な設備を持っている人は、NHKと受信契約を結ばなければならないと定めているわけで、受信契約を結ぶことは義務だということになるですが、この放送法64条に関する問題は少なくありません。

 

なぜ見もしない放送局の受信料を払わなければならない? 実は払わなくてもいい?

NHKがテレビの本放送を開始したのは1950年代です。その頃はまだ民放も立ち上げ時期でしたし、地方都市にまでは放送できなかったので、TVを買っても写る局はNHKだけといった地域も珍しくはありませんでした。だから昔の人はテレビを買ったらNHKを見るために受信契約を結んで、受信料を支払うことに抵抗はなかったわけです。


昭和のテレビ
昭和のテレビ / mxmstryo


しかし民放のサービスが充実し、さらには衛星放送や有線放送などといった有料放送事業も登場した20世紀末から21世紀初頭に頃から、

 

「ウチってNHKなんか見てないけど、受信料払わないとダメなの?」

 

という素朴な疑問を持った人が声を上げ始めました。

 

実は先ほど紹介した<放送法64条>をよく読むとわかるのですが、この法律で定められた義務とは“NHKと受信契約を結ぶこと”であり、受信料を支払うことは“法律上の義務”ではありません。つまり受信料を払う払わないというのは、NHKと契約者との契約不履行といった民事トラブルになります。

 

NHKが受信料の未払い者に対して裁判を起こすという方針を打ち出して、マスコミもそれを報道しましたが、受信料の未払いに関する裁判は民事裁判になります。わかりやすく言えば、飲み屋のツケを払うとか払わないといった当事者同士のトラブルの解決を裁判所にお願いするのと同じです。つまり同じ裁判でも、詐欺や窃盗のような犯罪者を裁く刑事裁判ではありません。


霞ヶ関を散歩ちう。
霞ヶ関を散歩ちう。 / cytech


NHK受信料を払わないというのは、受信契約の契約不履行なので、何の弁解もなければ裁判所から支払い命令が下されますが、


・5年を越える前の受信料請求は不当だ(支払い時効5年というのは最高裁で確定している)


・不祥事ばかり起こしやがって、そんなふざけた組織に金なんか払えるか


・まったく見てないのに金を請求しやがって、お前らは送りつけ詐欺か?


といった言い分を主張して、裁判でNHKと対等に戦うのは全然OKです(ただし勝てるかどうかは不明)。


「NHKが見れないTV」が発売されていない本当の理由

BSた有線放送などの有料放送の多くは、TV本体にチューナーを内蔵しているモノもありますが、基本的には専用チューナーを取り付けないと見れませんし、仮にチューナーを取り付けても受信契約を結んでいない状態だと、スクランブルが掛かって受信できないシステムになっています。

 

こうしたシステムは、有料放送を見たいのであれば受信契約を結んで受信料を支払うという当たり前のモノだと言えるでしょう。ところがこうした有料放送の課金システムが普及してくると、NHKのやり方に疑問を持つ人も増えてきました。

 

なぜなら日本国内で販売されているTVは、最初からNHKの地上波放送が受信可能で、受信料を支払わなくても見ることができるからです。


TV tv tv tv
TV tv tv tv / akaitori


有料放送を見る見ないは視聴者の選択の問題であり、

 

NHKなんか絶対に見ないから、受信契約をしないかわりに“NHKが映らないTV”が欲しい」

 

と思う人がいても当然です。

 

しかし日本国内で販売されているTVは、すべてNHKの地上波が最初から受信できる構造になっています。なぜTVレベルでNHKの地上波が受信不可能な作れないかというと、これには“特許”が絡んでいるのです。

 

2015年現在、極めて特殊な地域を除き、日本国内のTV放送は地上デジタル放送(いわゆ“地デジ”になっています。この地デジの放送には、TVも含めて山ほどの特許技術が導入されており、その特許に中で100以上の特許をNHKが持っているのです。


NHK box.
NHK box. / MIKI Yoshihito (´・ω・)


NHKが握っている特許技術を使ってTVを作っている家電機器メーカーは、特許権者であるNHKの意向に従ってTVを作らなければなりません。NHK

 

「工場出荷時にNHK地上波放送が受信可能なTVしか作ってはいけません」

 

と言えば、最初からNHKが映るTVしか作れないわけです。


放送法の「受信設備」はTVだけじゃない!NHKカットフィルターの激震!

そして話は冒頭に戻り、2014年ついに


“NHKの地上波電波だけをカットするフィルター”


が登場しました。


すべてのTV本体(受像機という)が、無理矢理NHKの地上波を受信可能な状態で販売されている現在、アンテナかアンテナと受像機を結ぶケーブルでNHKの受信電波をカットしてしまおうという発想です。NHKカットフィルターはケーブル部分にフィルター本体を取り付けるだけで、ホントにNHKの地上波放送(総合とEテレ)が受信不能になります。


defective virgin media cable tv box
defective virgin media cable tv box / osde8info


NHKを除く民放はNHKカットフィルターをつけた状態で問題なく映るという優れモノです。放送法64条によれば、

 

“(NHK)放送の受信を目的としない受信設備”

 

を設置した場合、NHKの受信契約を結ぶ必要はありません。

 

ですからNHKカットフィルターをつけたTVの場合、NHKを見る目的でTVを持っているわけではないので、受信契約を結ぶ必要もないし、ましてや受信料を払う必要もないの

 

です。


NHKカットフィルター取り付け
“NHKと戦う男”立花孝志が立つ!NHKカットフィルターの正当性を裁判で証明することにチャレンジ!

NHKカットフィルターを開発したのは、筑波大システム情報工学研究科の視覚メディア研究室の掛谷英紀准教授で、実際に今ではAmazonでも購入可能になっています。

 

ただこのNHKカットフィルターが法的にNHKと受信契約を結ぶ義務を回避できると証明されたわけでありません。

 

なにしろ発売されたのが2014年の夏で、このNHKカットフィルターの正当性に関して裁判が起き、裁判所が判決を下したわけではないからです。そのうち絶対裁判になると思っていたところ、NHKNHKカットフィルターの使用者を訴えるのではなく、NHKの内部腐敗にウンザリしてNHKを止め、現在“NHKと戦う男”として有名な船橋市市議会議員の立花孝志氏が立ち上がりました。

 

立花氏は20155月にNHKカットフィルター付のTVを自宅に設置し、NHK受信契約の必要性があるかどうかを裁判所に訴え出ました。

 

この裁判の結果はどうなるかは不明ですが、一般人の感覚からすれば、NHKが見られないTVに受信契約を結ぶ義務があると考えるのは不自然でしょう。


裁判の争点はNHKカットフィルターは受信設備に含まれるか?

立花氏の主張は

 

NHKカットフィルター付の受信システム(アンテナ・ケーブル・TV)は、NHKが映らないのであれば受信契約を結ばなくてもいい」

 

というモノですが、弁護士資格をもつ人の意見によれば、

 

「取り外し可能という点が“弱い”ですね。もし取り外せば他の民放もすべて見れなくなるようなモノだと、カットフィルターも受信設備の一部とみなされない可能性が高いと思います。NHKカットフィルターを外したらNHKが見られるようになる…では、だったらフィルターを外してNHKを見る可能性がありますので、裁判では苦戦するかもしれません」

 

とのことです。


立花先生ご存知?最強の対NHK兵器、NHKカットアンテナ登場!

NHKカットフィルターの弱点については、開発者である掛谷准教授ご自身も気づいていました。そこで20154月、掛谷准教授は幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2015」において、

 

NHKカットフィルター内臓アンテナ”

 

を発表しました。


IMG_4038
IMG_4038 / etocom

 

これは名前の如く「アンテナ」です。このアンテナを使えば、NHKの地上波放送を完全にカットできます。しかもアンテナを外してしまえば、NHKどころか民放を含めたTV放送電波を一切キャッチ出来なくなるわけです。

 

したがって、このアンテナは受信設備として必要不可欠な部品であり、なおかつ放送法に定めた“NHKの受信を目的としない受信設備”になります。

 

NHKカットフィルターが仮に裁判所に認められなかったとしても、内臓アンテナであれば、流石にNHKも無茶は言えなくなるでしょう。

 

 

V(-¥-)V ごとう さとき

駄文屋

Blig『痴漢に間違われたらこうなります!』オフィシャルBlog


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コメント: 1
  • #1

    奥田 鼓三男 (金曜日, 13 5月 2016 19:28)

    これは非常に良い考えです。スペクトルアナライザ-で高調波を測定するとき、基本波を除去する鋭い減衰率をもつフィルタ-を挿入するとスペクトルアナリザ-のスペックより拡大上の分解能がえられます、それをnhkの波に使うのは、最高の考えです、