子供の貧困は私たちのすぐ隣にあります。そして、それは想像以上に悲惨です

一日一笑 みえ


赤ちゃん


給食が唯一の温かい食事だと喜んでいる子供が増えている現実をご存じでしょうか。がりがりでぼろぼろの服を着ている子供を見ることはないので、大げさな報道だと思っている人も多いでしょうが、この日本で3食まともに食べられない子供が増えているというのです。

 

子供はえらべない

川崎の事件だとかそういう時にね、例えば親が悪いとか、なんか犯人捜しみたいなものになるんですよ。誰が悪いから子供が今こういうふうになっているのか、親がだらしないとか、政府がうまくいってない、ま、いろんなケースがあるにしてもですよ。子供はえらべないわけですよね。(子供の貧困対策センター準備会代表 小河光治氏)

 

事件というのは表面化してしまった結果です。ゼロで生まれてきた子供を育て教育するのは親と社会の責任で、子供自身に環境を選ぶことはできません。与えられた現実の中でいかに生きていくか、生き延びていかなければならないか、大人に守ってもらうことができず、子供の頃から必死で生きなければならない子供が多くなってきているということだと思います。

 

 

母子家庭に責任はないのだろうか

 川崎の事件があってあの時に著名な作家さんが、母子家庭のお母さんの方を責めるっていうことをして、でも、いろんな方が研究しているなかで母子家庭の子だから家庭が冷たいと感じているっていうそういうデータはないんですよ。どんな家庭でも、親との関係は温かいっていう回答が、子供に聞いた調査では9割(北条かや@kaya8823

 

 お母さんが仕事に出っぱなしで子供は寂しがっているというのは空想だったみたいですね。ただ、子供が親との関係は温かいと感じているという結果と、親が子供を守ってやれているかという点は、視点が違うように思います。ですから、母子家庭だから悪いという結論は短絡的だと思いますが、子供が親との関係を温かいと感じていたから親の義務は果たしているとも言えないのではないかと思います。

 

 

なぜ貧困は連鎖するのか

取材をする中で感じたのが、やっぱり貧困は連鎖してしまうということで(北条かや@kaya8823

 

 今の日本の貧困の連鎖は、最低限の家庭教育と学校教育を受けられないことが原因だと言われています。確かに、ものの考え方というのは教育と環境の中で培われるものです。教育は何よりの財産であるという考え方が薄れてきた日本ですが、発展途上国などでは、自分の子供に何よりも教育をと考えている親が多いのです。それは、教育が貧困を抜け出す唯一の方法であり、現実に家族の中の誰かがそこから這い出せば何とかなる場合も少なくないからです。

 

 

女性が背負う重すぎる負担

 キャバクラを取材したときに、シングルマザーのお母さんが多くて、そのお母さんに私が、当時無邪気にも「赤ちゃんいていいね」って言っちゃったんですよ、そしたら、「産まなきゃよかった」って言ったんですよね、その女性は、で、今はおじいちゃんに見てもらってるけれども、彼氏は出てってしまったので、なんとかキャバクラで育ててるけど、ぜんぜん子供がいることが、私と同じくらい当時23歳くらいだったんですけれどもそのお母さんが子供がいることをマイナスにしか捉えていないっていうのが、ショックでちょっと言い返せなくてなにも(北条かや@kaya8823

 

 自分の子供なのに、この子がいてよかったと思えない環境が,我が子を虐待する理由になることは多いのではないでしょうか。

 

なぜシングルマザーになったのか、それは人それぞれの仕方のない理由があるのでしょうが、自分たちの快楽の結果に何があるのかということを想像しない大人が多すぎると思います。言うまでもありませんが、子供には家庭が必要です。もちろん、どうしてもそれが叶わない場合もあるでしょうけど、シングルマザーになればいいという考えで出産するのは、あまりに浅はかで悲しい行動です。女性は、自分の体と尊い命のために、父親である男性に対して責任を問い、生むか生まないかという選択をする強さを持たなければならないのです。

 

 

しかし、ここまで女性の負担が重くなることに、正直疑問を感じ得ません。父親である男性の責任はどうやって問われるのでしょうか。

 

 

そもそも子供の貧困率って?

20147月に厚生労働省がまとめた国民生活基礎調査によると、子供の貧困率は16.3%で、これは1985年の調査開始以来の最悪の数字となり、子供の6人に一人が貧困の中で生活しているということになります。残念なことに、先進国で最悪レベルでもあります。

 

しかし、このような数値に違和感を覚える方々がいらっしゃるのも事実です。

 

実は、日本の子どもの貧困率が高いのは、今に始まったことではありません。厚生労働省の発表によると、1985年には10.9%であった子どもの貧困率は、2009年には15.7%まで上昇しています。

 

これは驚くべき数値なのですが、意外なのは、1985年の時点ですでに、10人に1人の子どもは貧困状態にあったということです。1985年というのは、まだ、「格差論争」さえも始まっていないころです。「1億総中流」などと言われ、「日本は平等な国だ」というのが常識でした。

 

ところが、その頃でさえ、日本の子どもの貧困率は決して低いレベではありませんでした。日本は、もう長い間、子どもの貧困大国なのです。

 

給食でだけ、温かい手の込んだ食事を食べている子もいます。学校がなければ、健康的な運動もしない、芸術にも触れない、読書もしない子達がいます。子どもの貧困は見ようとしないと見えないもののようです。

 

 

まとめ

 

子供の貧困の原因は、ひとつではありません。日本の経済、政治、ひとり親家庭の増加など、様々なマイナス要因の絡み合った結果だと言えます。

 

子供の貧困は大変見えにくい現実で、それを探り当てるのはなかなか難しいと言われています。だからといって、見て見ぬ振りをしているわけにはいかないのです。子供の貧困が絡んだ事件が増加している今、ニュースに、周囲の子供に、とにかく子供の貧困に目を向けていくことが必要なのです。

 

ひとつだけ確実に言えることは、「子供の貧困は子供のせいではない」と言うことです。これ以上、悲しい子供を増やさないためにも、子供を親だけに押しつけるのではなく、社会全体の問題として解決できる道を探っていかなければ、子供の貧困がなくなる日は来ないのではないでしょうか。

 

 

※ニコ生「みんなのクロス」から小河光治氏、北条かやさんの発言をお借りしました。

 

 

 

□一日一笑 みえ

勉強熱心なライターさんです。