「ビハインド・ザ・コーヴ」の感想 太地町はけして悪くな~い。新宿 K’s cinema(ケイズシネマ)へイルカ・鯨肉のおつかいにいってきた

斉藤みちる


「ビハインド・ザ・コーヴ」を観に来たみちるさん、小さ目ポスターの前で
「ビハインド・ザ・コーヴ」を観に来たみちるさん、小さ目ポスターの前で

一部で話題となっていた反シーシェパード映画の『ビハインド・ザ・コーヴ』がついに公開されました。

 

『ザ・コーヴ』は平成22年公開、日本の太地町のイルカ追い込み漁の際の血に染まった海の映像がネットなどで拡散されて、国内外で大きな反響を呼びましたが、クジラの竜田揚げが好きだった八木景子監督は、2014年のICJの判決を受け、判決がどうのというよりも訴えられたこと自体を調べたらあれよあれよと疑問がポンポン出てきてとことんやることになったそうです。

 

本作は、『ザ・コーヴ』では隠されていた真実を露わにしなければならないという強い意識の中でひとつの視座を与えてくれる。

 

議論の前提として、伝統産業、食文化を守る。あるいは仕事を奪われる筋合いはないリアリズムと、いかなる場合でも肉食は悪だとするロマンティシズムが登場します。

 

前者は、たとえそれが軽蔑にさらされたり、偽善によって裁かれたりしても、道徳というものは我々の心になお存在するというもの。

 

後者は、肉食=殺人という観念から突き動かされているが、それは抗議の方法についてもまた規則があり他の意見があるという事実を見落としています。

 

前提を整えたうえで、捕鯨の肯定意見と捕鯨バッシングの真実を峻別してみます。

 

捕鯨の肯定意見:「家畜は檻の中で自由を奪われ一生を過ごさなければならないけれども、クジラは自由に好きなことをしてきたところを捕らえるのでクジラの方がよっぽど人道的」「欧米はクジラをめちゃくちゃな乱獲してきたけれども、日本だけは持続可能なやり方だった」

 

捕鯨バッシングの真実:「日本は標的になっている。平等とは言えない」「米帝は日本に高圧的、先の大戦での長崎・広島、東京大空襲を心の底ではうしろめたく思っていて高圧的に振舞っている」「米帝はベトナム戦争の批判をかわす為に日本の捕鯨をスケープゴートにした」「太地町で住民をカメラで撮ったり、前に飛び出たりして邪魔するのは住民を惨めな気持ちにさせるため」

 

お会いできるとは思っていなかったのですが上映後、八木景子監督が舞台挨拶を行い、外国でも見てもらえるように英語字幕を付けたと話していました。

 

現地で取材しなければ得ることのできないインタビューの数々、新たな気づきもありますが、それは本作を実際に観ていただきたいと思います。

 

 

「ビハインド・ザ・コーヴ」2016年2月1日の上映後、ロビーで挨拶を行う八木景子監督
「ビハインド・ザ・コーヴ」2016年2月1日の上映後、ロビーで挨拶を行う八木景子監督

「ビハインド・ザ・コーヴ」

上映劇場

新宿 Ks cinema(ケイズシネマ)

東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F

TEL:03-3352-2471

 

料金

一般1800

高校生・大学生1500

中学生以下1000

60歳以上1000

伊勢丹アイカード提示で300円割引(一般のみ)

 

「なぜ?」素朴な問いがすべての始まりだった。

かつての大好物から生まれた小さな疑問はいつしか危険なパンドラの箱を空けた――

 

 

たべても「よい」いきもの、「よくない」いきもの。それを決めるのは誰?

2010年、日本のイルカ漁を題材にした映画『ザ・コーヴ』が公開され、国内外で大きなニュースになった。その4年後の2014年には国際司法裁判所が『変装した商業捕鯨』であったとするオーストラリアの主張に基づき、日本政府に南極での捕鯨プログラムを停止するよう裁定した。

幼少の頃から親しんでいた鯨料理が食卓から消えるかもしれないという不安に加え、こうした日本を取り巻く捕鯨問題の扱われ方に疑問を持った八木は、記録用のビデオカメラと真実を知りたいという情熱だけを武器に独自に調査を始める。やがて辿り着いたのは同作の舞台となった和歌山県・太地町だった。

 

 

映画『ザ・コーヴ』から5年― 舞台となった和歌山県・太地町のいま。

スポンサーなし、映画製作経験なし、カメラ技術なし・・・怪しい英語力で、気がつけば貯金を切り崩し取材を続けていた。4ヶ月にわたる太地での長期滞在の末、高齢の元漁師や町長を含む現地の人々の貴重なインタビューを撮影。

また『ザ・コーヴ』の監督ルイ・シホヨス、同作品の主演であるリック・オバリにも取材を行い、双方の主張をカメラに収めた。さらには毎年イルカ漁の時期に太地でキャンプしている反捕鯨活動家たちからも話を聞き、さまざまな立場からこの問題に関係する人々を追っている。

そうして問題を掘り下げていくうちに、八木は政治的な捕鯨論争の裏にある、これまで決して一般には知られていなかったより大きく不可解な側面に気づいたのだ。『ザ・コーヴ』よりもっと大きな何かに・・・。

 

 

「映像の借りは映像で返す」。数々の困難を乗り越え、ついに作品化!

本作が初監督映画となる八木景子。これまで日本側がシーシェパードや一部海外メディアのカメラという武器に一方的に蹂躙されてきたことを知った彼女は、数々の困難を乗り越え自ら映像で返す決意で政策に臨んだ。

多くの人々の助力を得ながら「まるで不思議な縁で導かれるかのように」(本人談)、現地の声だけでなく国際捕鯨委員会の元・現日本政府代表や科学者、調査員などを含む国内外の捕鯨専門家へのインタビューも撮影。捕鯨に関する国際的な議論がどのように始まったか理解する点できわめて重要な文書を追うため、その取材はアメリカ・ワシントンD.C.にまで及んでいる。

 

 

 

 斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn


コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    ドナドナ (月曜日, 28 11月 2016 07:37)

    牛肉禁止が世界ルールになったら、鯨肉もあきらめます