認知症、さいたま市の状況 要介護者増加により様々な取り組みが急務

斉藤みちる


 

歳をとると誰でも認知症になる可能性がある。

 

その考えは間違いです。歳をとると誰でも、もの忘れが出てきますが、ごく普通のもの忘れを「健忘」と呼びます。でも認知症は明らかに健忘の範囲を超えて病的な症状が進むものを指します。

 

・同じことを何回も話すことが増えたと言われる

 

・外出するのが面倒になる

 

・外出時の服装に気をつかわなくなった

 

・小銭での支払いが面倒でお札で支払うことが多くなった

 

・手の込んだ料理をつくらなくなった

 

・味付けが変ったと言われる

 

・車をこすることが増えた

 

この中で、三つ以上該当するものがあったら、認知症になる一歩手前の段階で、認知症治療のチャンス!です。

 

さいたま市の課題がしっかりとわかるよう、認知症の方の状況をまとめました。

 

認定者中の認知症高齢者数の推移

国の示した推計法に基づき、さいたま市の、認知高齢者数の推移をみると、日常生活自立度がⅡ以上の認知症高齢者は要支援、要介護1・2、要介護3~5ともに年々増加していくことが予想されます。

 

【グラフ・表】さいたま市の認知症高齢者有症要介護等認定者数
出典 さいたま市 第6期 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 [平成27年度~29年度] P20
性別、年齢別認知症有病率(日常生活生活自立度Ⅱ以上)

要介護及び要支援の認定者について、年齢階級別に認知症有病率をみると、男女ともにおおむね90歳までは、5歳ごとに認知症の有病率が2倍になっており、その後も増加傾向は続きます。

 

また、男女別では、80歳まではあまり差がありませんが、その後、女性の有病率が、大幅に高くなります。

 

認知症の有病率は、年齢とともに大幅に上昇することから、今後、後期高齢者が増加していく中で、認知症の方も、大幅に増加することが予想されます。このため、早期に発見対応する仕組み、市民全員が認知症を理解して温かく見守る地域社会づくり、医療と介護福祉の連携、認知症の方への虐待防止や後見人選任の権利擁護等の推進、介護者の負担軽減への支援等、様々な取り組みが急務となっています。

 

【グラフ・表】さいたま市の性別、年齢階級別認知症有症率 (認知症の自立度(概説))
出典 さいたま市 第6期 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 [平成27年度~29年度] P21

 

介護保険制度では、高齢者の多くが、できる限り住みなれた家庭や地域で老後生活を送ることを希望していることから、できる限り在宅で暮らしていけることが目標のひとつとなっています。

 

しかし、認知症の患者さんを支えるのはいくら家族とはいえ並大抵のことではありません。施設を利用することを選択肢のひとつとして考えることも大切です。

 

介護保険が適用される施設は、「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」などがあります。

 

いずれにしても、認知症は、明らかに病気として脳が萎縮するか、あるいは脳内の細い血管が詰まることで脳が変化していく病気です。病気である限り、認知症は予防することができ、認知症になったとしても、進行を抑えることや症状の改善などをすることができることを知っておいてください。

 

 

 

出典

さいたま市 第6期 高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 [平成27年度~29年度] P20,21

 

 

 斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn


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