世界の大麻市場に打って出る(※合法)

斉藤みちる


マリファナを吸う若い男
マリファナを吸う若い男

 

UberAirbnbは、サンフランシスコを台風の目に、破壊的イノベーションを引き起こした。両社ともに、法律的なグレーゾーンを走るところから始まったが、やがて影響力で法律を上回り、法律の方が変更せざるを得ない状況となる。

 

現在全米各地の州において大麻合法化に向けた活動が盛んになっているが、コロラド州は2014年1月1日から嗜好品としての大麻販売を他州に先駆けて合法化した。”合法大麻(カンナビス)”市場の規制緩和である。

 

タバコやお酒と同様に、21歳以上であれば、問題なく購入することができるのだ。

 

大麻解禁運動の背景には、「節税」がある。大麻は乱用を防ぐ為に、規制がなされていたものの、一方で、医療用大麻としても利用されていた。もし、あなたが医療大麻ライセンスを保持していれば、合法的に大麻を買うことができるというものだ。このライセンスは、特に大きな病を患っている人に限らず、ちょっとした頭痛持ちでも取得することができる。

 

旅行者でも、体調を訴えれば、発行してくれるという噂が立っているほどだ。こうした曖昧な取り扱いがなされている状況で、税金を用いて取り締まりするには、コストがかかってしまう。物理的な害が、合法であるタバコやお酒と変わらないのであれば、いっそのこと、解禁してしまおう。大麻市場が始まっていく過程は、ある意味では政府の一声が切り口となったわけだ。既に、コロラドに続き、ワシントン、オレゴン、アラスカの四州で、娯楽目的の大麻が販売されている。3年後に、その市場は1兆円を突破するといわれている。

 

注目すべきなのは、大麻の立つポジションが「嗜好品」であるという点である。嗜好品といえば、お酒やタバコだけでなく、コーヒーなどもそれに当たるだろう。大麻も、生活と密着することになり、消費物になりうるということであれば、「カンナビス市場」は確実に、金のなる木を育てるにうってつけの市場になる。

 

合衆国では、21世紀のマイルドセブンや、マルボロのようなブランドになるべく、数々のスタートアップたちが産声をあげている。とはいえ、規制緩和と二人三脚で進んでいく市場になることは間違いない為、慎重に売り上げの桁を伸ばしていく姿勢をしているものが多い。とはいえ、まだ多くはない。

 

ここで、産経(7・21)に掲載されたキャスターの葛城奈海さんのコラム「日本人にとっての麻」を紹介したい。麻に関する基本的知識が簡素にまとめられている。

 

「麻と聞いても衣類のイメージしかなかった私だが、用途を聞いて驚いた。水に強く、しなやかなことから布団、茅葺屋根材、凧糸、太鼓の革を張る糸、鼻諸、網、釣り糸、漁網、弓弦、蚊帳、畳の縦糸、漆喰壁、打ち上げ花火や線香花火の火薬にまで使われているという。

古くは棺おけを墓穴に下ろすのに麻紐を用い、その紐は出産を控えた女性に受け継がれて腹帯となり、へその緒は麻糸で切り、お七夜参りには麻を奉納した。

さらに核心的なのは、伊勢神宮のお札を『神宮大麻』と呼ぶことに象徴されるように、注連縄や祓いに用いる幣などの神の依り代でもあったことだ」

 

江戸時代には、「一生に一度はお伊勢参り」と全国的にいわれ、一大ムーブメントを起した。

 

1848年にカリフォルニアで起こった”ゴールドラッシュ”に準えて、”グリーンラッシュ”が起ころうとしている。よくよく考えれば、傍観者でいるには勿体のない市場である。世界中の人が、毎日、使う消耗品がこれから新しく開拓されようとしているのだから。2020年までには350億ドルの市場になると期待が高まりつつも、動きは規制緩和と二人三脚である。

 

日本では現在、大麻取扱者免許を 取得した農家のみが栽培することができ、わずかではあるが栽培されている現状だ。もし、このグリーンラッシュの発掘者になりたいのであれば、まだ間に合う。

 

 

 斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn