斉藤みちる

領収書偽造による政務活動費の不正受給で、富山市議12人が辞職しています。私たちの埼玉県やさいたま市の県議や市議は大丈夫でしょうか。
私が調査したところ、今のところ問題はありませんでした。
政務活動費の在り方が問われるなか、「もらわない」決断を貫いた議員もいました。それは、社民党県連合代表・元埼玉県議会議員の佐藤征治郎さんです。
市会議員時代から、社民党でしたが、佐藤党と言われるほど市民に親しまれた人物で、県議も惜しまれながらも潔く引退しました。
受け取り拒否した、政務活動費は総額にして4800万円。俸給を手にしていながら、政務活動費は受け取るべきものではないと議会でも発言していました。
埼玉県議会で、受け取り拒否をしたのは、勿論佐藤さん1人だけでした。
そもそも地方議員に、活動費なるものの必要があるのでしょうか。本来、地方議員を職業とみること自体が間違いなのです。
生業がなくて議員になるとどうしても資金に行き詰ってしまいます。また、議員は非常勤であって年間100日以下しか議会にいかないのですから、そこにそれなりの報酬を支払うとしても、世間の常識からみると高額になりすぎるのです。なのに、生業をもたないから、生活には困ってくると、そこで、倫理観よりも実利を取って不正に走るという構図があります。
埼玉では政務活動費の不正受給は、表立って問題になっていませんが、いつそうなるやもしれません。
さきに述べたように、地方議員を準ボランティア化し、地方議会は「土日・夜間開催」とすることも考えなければなりません。
□斉藤みちる プロフィール
社会活動家/「みんなの社会科」管理人
その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。
Twitter @tikyuuhattenn
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