児童虐待「家を出たい。妹もいるのに私だけで決めてもいいの?」

琉舜


一輪車で遊ぶ児童

 今まさに児童虐待を受けているあなた。

今すぐにでも逃げ出したいけど、妹がいるから、弟がいるから1人で家を出る訳にはいかない、そうしたことで悩んでいる方がいるなら、どうか今すぐにでも家を出てください。

そして助けを求めてください。

警察でも児童相談所でも学校の先生でも誰でもかまいません。

身近な人に言いづらいならコンビニに駆け込んで助けを求めたっていいのです。

悩みを抱え、苦しんでいるあなたに「家に帰りなさい。」なんてことを言う大人は、今の時代、1人もいません。

加えて、あなたが誰かに助けを求めることが出来たならば、家に残してきた妹や弟といったきょうだいも必ず救出されます。

自分で自分のことを制限したり、決めつけたりしないでください。

せっかくのタイミングを見逃してしまうことになります。

情報が目の前に広げられた時に、「いや、ここまですることない」なんて言い訳しないでください。

何も心配はいりません、もう楽になっていいのですよ。

 

 

 

ひと昔前、つまり児童虐待が社会問題として認知される以前は、家庭内でのことには立ち入らないという風潮がありました。

警察ですら、民事不介入の名の下に積極的な介入をしてこなかった時代です。

でも、今は違います。

児童虐待とそれに伴う子どもの死(虐待死)が後を絶たず、児童虐待という現象は、日本の社会問題として、誰もが知っているからです。

 

 

 

例えばあなたに妹さんがいて、姉妹そろって親御さんから虐待を受けており、それに耐えかねたあなたが1人で家から逃げ出したとします。

あなたは妹さん1人を残してきてしまったことに、罪悪感を持ってしまうかもしれません。

ですが、それは間違いです。

あなたの勇気を持った行動が、そのまま妹さんを助けることにもなるのです。

あなたが行動を起こした場合、いずれにしても、警察か児童相談所が最初の対応をすることになろうかと思います。

そうした場合、どちらの機関も最優先すべきは『被害児童の早期発見と早期保護』です。

つまり、あなたからの説明を受けて、妹さんも虐待を受けている可能性があることが分かれば、あなたのみならず、妹さんの保護も最優先されるということです。

加害者である親御さんの処置はさておき、虐待の可能性がある以上、あなたも妹さんも、何の調査もないままに家に帰されることはありません。

極端な話で、調査の結果、虐待がないとか、児童側の虚偽の申告であると判断された場合には別ですが(児童側が嘘の申告でもしていない限りそんなことはありえません)、そんな場合を除いては、突然家に帰されることなんて絶対にないということです。

そのうえで、保護されている最中に、加害者である親御さんの処置(場合によっては逮捕され、物理的にあなた方から隔離されることもあります)、そしてあなたや妹さんの今後が決まります。

それが決まるまでは、また一緒の暮らしに戻ることはありません。

 

 

 

児童相談所や施設での暮らしは確かに窮屈な面もあるかと思います。

保護中であるため、外出もままならない場合や、自分の自由にならないことも多いでしょう。

ですが、考えてみて下さい。

虐待に怯えなくていい毎日を。

普通にご飯が食べられる、温かい布団で寝られる日常を。

もう1度言います。

虐待に悩んでいるけど、きょうだいのために脱出をためらっているあなた、どうか今すぐにでも助けを求めて下さい。

あなたは1人ではありません。

そして、きょうだいとも必ず再会出来ます。

勇気を出して未来へと踏み出して下さい。

 

 

 

□琉舜

北海道在住の30代、3児の母。過去には法律関係の仕事をしていたこともあり、政治問題や社会問題に関心を持ち続けています。

 


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