初めて子どもを叩いてしまったあなたへ 児童虐待

琉舜


公園でシャボン玉をして遊ぶ女児たち

 我が子のこと、かわいいのに、愛しているのに、想っているのに、ついカッとなったと思ったら自分の怒りを抑えることが出来ずに、それこそ何度も叩いてしまった。

こんな経験を持つ親御さん、少なくないと思います。

そして、初めてそのような経験をされた時、ものすごい罪悪感と自己嫌悪に苛まれたのではないのでしょうか?

さらに、自分の内に秘めた暴力性にも恐怖を覚えたことと思います。

 

 

 

そう、人間は誰しも残酷な部分を持っています。

例え我が子であっても、我を忘れて暴力を振るってしまうほどの残忍な部分を誰しもが持ち合わせているのです。

そして、人間は、慣れる生き物です。

先ほど書かせていただきましたが、初めて我が子に暴力を振るった時に抱いた罪悪感や嫌悪感、そして恐怖心と反省、そんな気持ちを持つのも最初だけです。

いま立ち止まることが出来なければ、暴力に慣れ、反省も後悔もしなくなり、その行為はどんどんエスカレートしていきます。

さらに、そんな日常が常態化していき、もう止まることが出来なくなります。

ようやく気が付いた時には、すでに手遅れです。

後悔先に立たず、時すでに遅しとはよく言ったものです。

親子関係はもう自力修復が不可能なレベルに達しています。

そうなると、もう周りの人や関係機関の支援なしにはどうしようもありません。

我が子は児童相談所に保護され、施設に入居することとなり、面会も制限される。

親の自分は、愛する我が子に会えないばかりか、それまでの虐待行為によって、下手をすれば逮捕されることになる。

それでも、子どもを死なせなかっただけ、まだマシかもしれません。

 

 

 

これが児童虐待の現実です。

どれだけ我が子を愛していようとも、どれだけ我が子の将来を想っていようとも、いつ、誰にでも起こりうる、今そこにある問題なんです。

だからこそ、我を忘れて怒りのままに子どもに暴力を振るったことがあるみなさん、立ち止まるなら今です。

いまここで立ち止まり、これまでを振り返り、そしてこのまま突き進んだ先にあるどん底の未来に想いを馳せて下さい。

子どもにも自分にも深い傷とトラウマを残し、どれだけ後悔してもやり直しの出来ない未来を想像してみて下さい。

叱ると怒る、しつけと虐待は違います。

前者となる「叱る」、「しつけ」が子どものためを想ってする行動なのに対して、後者の「怒る」、「虐待」は単に自分の抑えきれない気持ちのはけ口としての行動でしかありません。

要するに、自分より明らかに弱い子どもに八つ当たりしているだけです。

それをぶつけられたところで、子どもに何が伝わるでしょう、何が響くでしょう。

ありきたりな表現ですが、子どもは親の所有物ではありません。

逆に親は子どもの根っこにしかすぎません。

人間の根となる最低限の礼儀や行儀、マナーを教え、土台としてしっかり支えてやるのが親の役目であり、その根からしっかり幹を伸ばし、そして枝葉をつけていく、増やしていくのはあくまで子ども本人なのです。

主役はあくまで子どもなのです。

だからこそ、子どもの可能性は無限大なのです。

初めて子どもに手をあげてしまったという親御さん、今なら何とでもなります。

親は、子どもの無限大の成長を支える根っこに過ぎない、つまり、子どもの人生にとっての名脇役であることをよく自覚して、子どもの成長を見守ってあげて下さい。

 

 

 

□琉舜

北海道在住の30代、3児の母。過去には法律関係の仕事をしていたこともあり、政治問題や社会問題に関心を持ち続けています。

 


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