南アジアが世界の工場へ!成長持続には民間投資の喚起が必要 インドを動画で解説

斉藤みちる


南アジア経済報告2016(South Asia Economic Focus)

 

チャイナでは人件費の高騰で生産コストが上がっており、日本や韓国のような東アジアの国々では高齢者割合が増えています。こうなると、将来どの地域が、世界の工場や産業の拠点となり、どの地域で労働集約型産業が発達するのでしょうか?

 

世界の工場になる南アジア

世界銀行が半期に一度発表する「南アジア経済報告(South Asia Economic Focus)」の最新版によると、南アジアの可能性は言うまでもない事らしい。2030年には世界の就労可能人口の4分の1は南アジアに暮らしているとの予測です。

 

南アジアの人々の就学の割合は増えており、また毎月100万人が新たに労働市場に加わっています。都市化も急速に進んでいいて、同地域の成長率は、2016年の7.1%から2017年は7.3%へと徐々に加速する見込みだという。

 

世銀の報告書では、南アジアが引き続き世界経済の中心として、中国の景気減速や先進国の景気刺激策を巡る不安定性、送金の落込みといった外的不安要因に対する強靭性を示したとされています。同地域の最大の課題は国内の要因であり、政情不安や、財政・金融面の脆弱性などがあげられます。

 

「所得増加と世界市場への参入の程度を上げるという点では、南アジアの持つ可能性はとても大きい。しかしそれを生かすためには、生産性や投資を増やすような政策を採用する必要がある」と、世銀のアネット・ディクソン副総裁(南アジア地域総局)は述べています。

 

世銀の報告書では、可能性を生かすために、南アジアの国々に対し生産性の向上に力を注ぐよう求めています。そのためにビジネス環境の改善、世界的供給連鎖の一環となること、管理と労働者の質の向上、そして、集約的立地のメリットを活かすよう呼びかけています。

 

こうした有利な材料が揃っているなか、南アジアを妨げるものが、南アジア自身の投資を誘致する能力です。南アジアの民間投資は、実態を検証すると、競争力が他の地域より低く、世界的な様々な指標を見ると、同地域の国々は最下層にあります。

 

ただし、送金と外国直接投資がドル建てベースにすると極めて有効であることが証明されていて、同地域はこの点を最大限活用すべきでしょう。インドは、公共インフラを中心により一層の民間投資を呼び込むことができますが、パキスタンは財政状況が足かせとなり投資は限定的となる見込みです。

 

南アジア全域では循環的な景気変動が期待でき、GDPの成長に伴い投資拡大が加速する可能性があります。最終的には、投資環境が経済のより幅広い状況を決める事になります。

 

しかしながら、世銀の報告書では、可能性を生かすために、この地域の国々に対し生産性の向上に力を注ぐよう求めている。そのためにビジネス環境の改善、世界的供給連鎖の一環となること、管理と労働者の質の向上、そして、集約的立地のメリットを活かすことを呼びかけているのです。

 

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まとめ

日本と南アジアは、RCEPや各国とのFTA、APEC(アジア太平洋経済協力会議)等、緊密な連携を取ってきました。これから世界の工場になる南アジアとの経済協力は、ますます活発になることでしょう。

 

 

 

出典

http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2016/10/03/south-asia-growth-potential-realized-through-investment

http://www.el.tufs.ac.jp/media/news_j.html

 

 

 斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn