親の介護と保育の仕事の両立

斉藤みちる


親の介護をする保育士

 

親の介護が必要になったら保育の仕事どうしよう・・・。

 

保育の仕事を辞めるべきか、親はどこかに任せて、このまま保育士として仕事を続けるか、今回は、保育の仕事と介護の両立のために、保育で働く人がとるべき行動を解説させていただきます。ここでは親の介護のために、働く介護士がとるべき行動を例に、順を追って見ていきましょう。

 

介護に備える 働く保育士がとるべき行動7ステップ

ステップ1:親とのコミュニケーション、生活状況を把握する

介護に入る前からの親との関わりが、実際の介護に影響します。親の毎日の生活状況や健康に関することを把握しましょう。介護や住まい、延命治療などへの親の希望も聞いて話し合い、記録・保管しておきましょう。

 

ステップ2:職場の「介護支援制度」を確認・活用する

「育児・介護休業法」により、企業・法人には介護休業・休暇や勤務時間の短縮、転勤への配慮など、介護する従業員への支援が定められています。勤務先で利用できる支援制度などを日頃から確認しておき、上手に活用しましょう。

 

ステップ3:病気や介護の状況を正確に把握する

親の病気の特性、治療方針、現在の体の状況、リハビリのゴールなどを医療・福祉の専門家によく確認し、適切な介護生活のプランをたてることが必要です。そのため、主治医との面談にはなるべく休暇をとって立ち会い、解らないことは遠慮せずに確認しましょう。大切なのは、起こっていることを受けとめながら全体をコーディネートすることです。

 

ステップ4:家族会議を行い役割分担をする

介護はひとりに負担をかけずチームで役割分担することが大切です。活用できる制度やサービス、地域資源、お金、家族の役割などを確認しながら、チーム体制を整えます。子世代は各々の職場での介護支援制度も確認しておくと、実際に動ける時間や活用できる情報、費用などが見えてきます。

 

ステップ5: 介護保険制度やその他のサービスについて理解する

地域包括支援センターで地域の介護保険制度、高齢者サービス情報を入手し、どんな介護ができるのか相談してみましょう。たとえ介護状態になっても住み続けられるよう、市区町村ならではの地域包括ケアシステムが展開され始めています。

 

ステップ6:在宅介護の準備 働きながらできることを把握する

要介護1以上の場合は、ケアマネジャーを選び、在宅介護サービスを活用したケアプランを作成してもらいます。ケアプランが完成したら、自分や家族が働きながらできることを書き込んでみましょう。

 

たとえば、排泄や食事、入浴の介助など身体的な介護は専門家にまかせ、心理的・金銭的サポート、情報提供、介護者のサポートなどを行うのも大切な役割です。

 

働きながらできる介護の例を以下に示します

・定期的に電話で見守り(会話を交わすだけでも支えに)

・2週間に一度、週末に帰省し一緒に食事(兄弟と交替で食事・外出を支援したり、介護を交替することで介護者を支援する)

・週に2回(火・木)、朝勤務前に立ち寄り一緒に食事(見守り)

 

ステップ7:利用可能な介護施設や高齢者住宅を調べる

在宅での介護が難しい場合は、介護施設や有料老人ホーム高齢者住宅などの利用を考えます。親、自分、家族の住む地域の施設や住宅の状況、入居条件、費用、サービス内容等を調べましょう。高齢者施設・住宅選びを専門的に支援する事業所もあります。

 

まとめ 介護を前向きに考え、ワークライフバランスを

保育の仕事を辞め、家族だけで介護を抱えてしまっては、精神的ストレスから虐待や「介護うつ」に発展することもあります。また、介護には経済的な基盤も必須です。仕事を辞めると生活苦に陥り共倒れの危険もありますが、一度退職すれば再就職は難しいのが現実です。

 

超高齢社会を生きる私たちに大切なのは、自分自身の健康を大切にしながら自分の仕事と介護の両立の意識を持つことです。

 

 

 

 斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn

ほいく畑