「寝て起きるとどうして疲れが取れてるの?」意外と知らない疲労回復のメカニズム

斉藤みちる


若い女性がベッドで眠っている。朝の光が届きそろそろ起きる時間である

 

私たちが「睡眠」と言うときには、レム睡眠とノンレム睡眠というまったく違う状態をひとくくりにしています。場合によっては、レム睡眠を浅い眠り、ノンレム睡眠を深い眠りという人もいますが、これは少々乱暴ですね。

 

この2つの、まったく違う睡眠によって、人間の身体はどうなるのかというと

 

レム睡眠は、『脳をメンテナンスしながら体を休める』。

 

ノンレム睡眠は、『体をメンテナンスしながら脳を休める』。

 

ということになります。

 

さらに詳しく解説して行きます。

 

レム睡眠で疲れが取れる訳

レム睡眠では、脳へのインプットと脳からのアウトプットが、遮断されていて、いわばオフラインの状態だと言えます。

 

しかし、脳は覚醒時と同様か、あるいはそれ以上に、強く活動をしています。この状態の時に多くの人が「夢を見ている」ことが知られています。つまり、レム睡眠の時には、脳の強い活動の反映として夢を見るのです。

 

その脳が、情報処理に追われる間に、放置された筋肉(骨格筋)は緩んで休息モードに入ります。脳から命令が下される筋肉への指令がなくなる時間です。この間にエネルギー源や脂肪のチャージが進んで、肉体的疲労が軽減します。

 

ノンレム睡眠で疲れが取れる訳

ヒトは眠るとまず、ノンレム睡眠に入ります。ノンレム睡眠の時は、大脳皮質のニューロンの活動が低下して、だんだんと同期して発火するようになります。眠りが深いほど、神経細胞の発火はゆっくりと同期して起こるようになります。これは文字通り脳が‟スリープモード”に入ったことを意味します。

 

ノンレム睡眠では、生存に不可欠な呼吸や心拍などを管理している脳幹を除いて脳のスイッチが「オフ」になっています。これによって大脳が休息している状態です。

 

最初の深い眠りで、脳の下垂体(かすいたい)が成長ホルモンを分泌します。筋肉のみならず体はタンパク質の塊です。成長ホルモンは、細胞へのタンパク質の取り込みを促がしてくれ新陳代謝を活性化してくれるのです。これで全身のメンテナンスが行えることになります。

 

睡眠の中盤に分泌のピークを迎える「プロラクチン」は、免疫と関わっていて、睡眠の後半に高まってくるホルモン「コルチゾール」は、心拍数や血圧を下げる作用があり、起床に向けて着々と準備が整っていきます。

 

まとめ

睡眠は脳の疲労と身体の疲労、どちらの回復のためにも重要です。睡眠時間の確保と質のよい眠りを両立させることで、効率的に疲労を回復することができます。

 

睡眠不足は日常生活に支障を生じさせたり、病気のリスクにもなったりするため、しっかりと睡眠を取って疲労を回復するようにしましょうね。

 

 

 

斉藤みちる プロフィール

社会活動家/「みんなの社会科」管理人

その傍らオラクルカードを中心とした占いもしております。ヒット記事『陸上自衛隊レンジャー訓練』。福祉力検定3級。

Twitter @tikyuuhattenn