子育てに父性を!

たとえば、男の子が成長して、身体のエネルギーをもてあますようになれば、キレたり、殺意を抱くことも当然ありえる事はお解りかと思います。そんな時、それをどこかに逃がす回路を持っていないから直接的な行為に発展するのです。

 

親は、男の子にもっと武道や格闘技を習わせるべきでしょう。そうして、力や感情のコントロール方法を身につけさせるべきなのです。

 

男の子にトレーニングの場を与えること、それこそ父親の役割です。よく夏休みに子供たちを集めて野外活動が行われる。

 

そこで子供たちを連れて山に入り、橋のない小川などを歩いて渡ろうとすると、そういう教室には、たいていお母さんたちがついてきており、「この石はグラグラしていて危ないわ。さあ、まずあそこに行って、それからこう跳べば向こう岸に渡れるわよ」と、石の渡り方を手取足取り教えてしまいます。

 

これは、男の子に対しては絶対にしてはいけないことです。

 

石の跳び方など、自分で編み出さなければ何の意味もないのです。転んで水の中に落ちてもいい。頭を怪我して、少しくらい血が出たっていいのです。

 

そうやって痛い目にあって、自分の中で反省することで、「じゃあ次はこう渡って跳んでいけばいいんだ」と、学ぶことができます。それが、的確な判断力や、危険を察知して逃げる能力を養うトレーニングになるのです。

 

今の日本では子供たちの普段の生活の中に、いつも母親が出てきて安全な環境を整え、道をつけてやろうとする。しかし、それでは子供たちは、異物に対する免疫が出来ないまま大人になってしまう。

 

異物と出会い、それとの葛藤の中から適切な判断力や瞬時の決断力を養うこと、生涯にわたる、自力で安全を手に入れる能力を身につけることの方が大事なのです。

 

母親は危ないからと言って、子供からナイフを取り上げる。しかし、子供にナイフを与え、「ナイフってこんなに便利なものなんだぞ」と使いかたを教えてやるのが父親であす。子供がまだ扱いに慣れていなくて指を切ったりしても、慌てずかたわらで見ていてやる。そして「痛いだろ?だから、これを人に向けちゃだめなんだ」と教えてやるのです。

 

だから、男の子を育てるにあたっては、親がよほどはっきりとした意志と行動を示していかなければ、強い子を育てることはできません。特に母親というのは、自分が女性だから、女の子の育て方は本能的によくわかっているのであるが、男の子の育て方はよく知らない。

 

男の子を持つ父親は、その責任をもっとしっかり認識して、育児に関わっていくべきなのだと思うのです。